介護施設には看護師ももちろんいております。
常駐していたり、日中だけいたり、それは施設形態にもよります。
介護施設にいる看護師と、大きな総合病院などでバリバリされている看護師とは
別の人種だと思った方がいいです。
私が見てきた介護施設での看護師の仕事は、
褥瘡の処置、脱水の点滴、絶食中の栄養点滴、剥離した皮膚の処置、爪切り、保湿のクリーム
大体こんな感じでしょうか。老健だと経管栄養の対応もあります。
基本医師の指示のもとします。
高度な医療なんてのものから離れた、日常の医療のみです。
前線を退かれた年配の方や、子育て中などのパート看護師が多いですね。
若いパート看護師はとても綺麗に処置してくれますし、一緒に回ると色々教えてくれる方が多いです。
一方、惰性でやってる看護師は、処置もそこそこ、しても汚い、めんどくさがる。
一番最悪なのは医師の指示を仰がない。
日常の変化を介護職が捉えても、老人だからそんなもんでしょ、と対応しない場合があります。
医療職からそう言われると、介護職はなす術がありません。
痛み方が尋常じゃないと何度も訴えても、いつものことだからと放って置かれ、
あまりにも長いからやっと医師の診察をしてもらったら骨折、なんてこと、まあまああります。
自分の親だったら冗談じゃないでしょ?
そして高齢者の対応に長けてない看護師も結構います。
話し方一つとっても全然理解されてない。
ー声が小さい
ー長文
ー早口
ー声は大きいけど高音
認知症患者に、「何回も言わせないで!」なんて怒ってる看護師もいました。
そして不穏になった利用者を宥めるのは介護職。
高齢者施設で働くなら基本的なこと勉強してこい!と言いたい。
ご家族の入所を考えておられるなら、介護職の質も気になりますが、命に関わるところでもあるので、看護師の質もちゃんと確認したほうがいいです。
ちなみに余談ですが、「まるめ」にも要注意です。
まるめとは、包括払いのことで、施設が医療費を介護報酬で請求できる額が決まっており、
決められた金額以上は請求できないため、超えてしまった医療費は施設側が支払うことになります。
介護老人保健施設は、まるめ(包括払い)です。
老健に入所すると、主治医は老健の医者になります。
余計な医療費はかけたくないからか、他科受診をなかなか実行しません。
もし外泊時に勝手に受診すると、保険適応とはならず、全額施設の負担になります。
そもそも老健は在宅復帰のリハビリ施設という位置付けなので、退所すれば問題ないんですが、
私の見たかぎりでは、なかなか復帰するには厳しい方ばかりで、
あの手この手を使って長期入所している方も結構いらっしゃいますね。
そうなると、適切な医療を日常的に受けられるのかという点では疑問です。